ロードバイクに乗り慣れてきたし、そろそろグレードアップしようかな!と考えているあなた。そんな時こそ”ビンディング”です!専門的にみえて少しハードルが高そうですが、簡単に導入できますし何より楽に走れるようになるので初心者の方にもおすすめです。



目次

ビンディングとは?

ビンディング規格の種類と選び方



ビンディングとは?

靴とペダルを接続して離れないようにするシステムです。その機能をもっているものを「ビンディングシューズ」「ビンディングペダル」と呼びます。
今までと同じ力でより効率的に走行できるため、坂道を楽に登れるようになったり長距離を走った時の疲労感が減少したりと良いこと尽くし。
坂道が苦手な方もビンディングにすることで改善できるかも!?

◆ 通常(フラットペダル)とビンディングの違い

①ペダリング時に体力が分散できる

通常、ペダルを漕ぐときは踏み込んだあと力を抜きます。このとき使えるのは「踏み込む力」のみ。
ビンディングでは加えて上に引き上げる力も使うことができます。余力を活用することでペダリング時に必要な体力が分散され、体感的に楽になります。

②漕ぐときに力が逃げない

スニーカーなど普段の靴は靴底が柔らかく、漕ぐときに力を入れるとぐにゃっと曲がり力が逃げてしまいます。対してビンディングシューズは底が硬く、踏み込んだ力をしっかりペダルに伝えて使うことが出来ます。これにより同じ力で漕いだ時の進み具合が変わるのです。

【はじめてのビンディング①】普通のペダルと何が違うの??【走行中の効率アップ】 | Y’s Road 新宿ウェア館

ビンディング規格の種類と選び方

早速ビンディングを始めよう!と思ったら、まずは自分にあったビンディングの接合パターンを選びましょう。大きく分けると「SPD-SL」「SPD」の2種類あります。名前が似ていますが、全く違う形状でそれぞれメリットデメリットがあります。覚え始めは混同しやすいのでしっかり確認しましょう。

①SPD-SL

もともとロードバイクで使うために開発された規格です。接続箇所が3つあり、靴とペダルが一体化する面積が広いです。オフロードより舗装路のほうが向いています。交通の便ではなく娯楽としてロードバイクに乗る方や、1時間以上のサイクリングが多い方におすすめ。

【メリット】
・より効率的に足の力をペダルに伝えることができる
・スピード重視の軽量モデルが多い
・脱着しやすい
・足にフィットしやすくしなやかな素材で長距離に耐えられる工夫がされている

【デメリット】
・シューズの靴底にある接続部分が盛り上がっていて歩きにくい
・シューズの靴底についているパーツが樹脂素材のためアスファルトを歩くと削れやすい
 →長い距離を歩くときは履き替えの靴を持っていくことも多いです
・ペダルは片面使用が主のため、裏側はスニーカーで…というのは難しい

②SPD

元はマウンテンバイク用の規格。接続箇所は2点で、シューズ靴底のパーツは飛び出していないため歩きやすいです。スニーカーやサンダルのような見た目のラインナップもあり、通勤通学や街乗りをする方におすすめです。

【メリット】
・パーツが金属でできていて、靴底のパーツが泥などで汚れた場合ペダルを蹴って落とすことができる
・日常使いの靴のような見た目もある
・ペダルは両面が使えて、面を変えてビンディングとフラットで使えるものもある

【デメリット】
・パーツが金属製でSPD-SLに比べて重くなりがち
・接続箇所が少なく取り付けに慣れるまで少し時間がかかることも
・サイズや色の展開はそこまで多くない

◆ 比較表

SPD-SL
SPD
接続箇所 広い 狭い
脱着しやすさ
歩きやすさ
サイズ/色展開
主な使用面 片面 両面
パーツ素材 樹脂製 金属製
重さ 軽め 重め
普段使い
主なおすすめ用途 舗装路サイクリング 街乗り、オフロード

【はじめてのビンディング②】自分の目的に合ったペダルを選ぼう!【走行中の効率アップ】 | Y’s Road 新宿ウェア館